iPhone向けの最新OS「iOS18」が2024年9月17日に公開されました。
リリース時点では、OSの目玉機能となる「Apple Intelligence」は日本だと非対応になりますが、iPhoneを快適に使える細かなアップデートが数多く含まれています。
そんなアップデートの中から、個人的に注目していた機能5選をご紹介。
注目の機能5選
1. ホーム画面、ロック画面、コントロールセンターのカスタマイズ
iOS18では、かねてよりお待ちかねだったホーム画面でのアプリの配置が自由にできるように。合わせてアイコン (純正以外も)の色味も変えられるようになったので、壁紙に合わせてより自由なカスタマイズが可能。
ロック画面は、iPhone X以降画面下部にあった「フラッシュライト」と「カメラ」のショートカットボタンも変更可能に。ショートカットを置かない設定にもできるのでシンプルに表示したい方はバッチリですね。
コントロールセンターもより細かくカスタマイズが可能に。対応したアプリであればウィジェットも配置できるようになっています。ちなみに右上に電源アイコンも追加されています。
今回のアップデートで画面のカスタマイズはかなり自由度が上がりました。
2. Safari「気をそらす項目を非表示」機能の追加
これまでSafariを使っているときに目障りだった広告や画像、メニュー表示など画面上から選んだ要素を消せる機能が追加。
突然現れる広告やメニュー表示など操作の邪魔になっていたものを消せるようになったため、ネットサーフィンも快適に。
ただ、一度に表示を消す機能ではないため、広告を消したい場合は別に広告ブロッカーを導入するなど対応は必要です。
使い方は、Safariでweb閲覧中にアドレスバー左側のアイコンをタップ。するとオプションメニューが表示され、「気をそらす項目を非表示」項目が出てきますのでそちらをタップ。すると表示中のweb画面の中から邪魔になる表示を選択するだけでOK。
3. Apple純正「パスワード」アプリの登場
これまでは設定内で管理されていたパスワード機能がアプリになって登場。
2段階認証にも対応したのでより便利になっています。
4. 新しい「写真」アプリ
iOS17までの写真アプリは、階層がかなりごちゃごちゃしていたので縦スクロールでシンプルに使えるようアップデート。少しクセがあるUIですが個人的にはすぐに慣れました。
最下部にある「カスタマイズと並び替え」から、ピープルやメモリーなど表示させたくないものは隠すこともできます。
5. アプリを非表示やFace IDなどでロックをかけることも
端末を少し友人などに渡すときなど、中身を見られたくないアプリにロックを掛けることができるようになりました。
使い方も簡単で、非表示にしたいアプリのアイコンを長押し。するとクイックアクションの項目の中に「Face IDを必要にする」があるのでタップ。
そうすると「Face IDを必要にする」と「非表示にしてFace IDを必要にする」の選択肢が出てくるので、好きな方を選べば完了です。
「Face IDを必要にする」を選択した場合はアイコンはそのままホーム画面やアプリライブラリに表示され、アプリを使用するときにFace IDかパスワードの入力を求められるようになります。
「非表示にしてFace IDを必要にする」を選択した場合は、ホーム画面を一番左までスワイプすると表示されるアプリライブラリの最下部にある「非表示」フォルダの中にアプリが入っています。非表示フォルダをタップするとFace IDかパスワードを求められるので、入力するとアプリが表示されます。
アップデート対象機種と公式リリースノート
アップデートの対象機種とApple公式のリリースノートもご紹介します。
対象機種
- iPhone 15 / iPhone 15 Plus / iPhone 15 Pro / iPhone 15 Pro Max
- iPhone 14 / iPhone 14 Plus / iPhone 14 Pro / iPhone 14 Pro Max
- iPhone 13 / iPhone 13 mini / iPhone 13 Pro / iPhone 13 Pro Max
- iPhone 12 / iPhone 12 mini / iPhone 12 Pro / iPhone 12 Pro Max
- iPhone 11 / iPhone 11 Pro / iPhone 11 Pro Max
- iPhone Xs / iPhone Xs Max
- iPhone Xr
- iPhone SE (第2世代以降)
リリースノート
ホーム画面
下に並べたり、サイドに寄せたり、ホーム画面の空いている場所にアプリアイコンやウィジェットを好きなように配置して、それぞれのページを理想的にレイアウトすることができます
ダークアイコンによりホーム画面がダークになり一段と美しく見えます。iPhoneがダークモードになると自動的に調整することも、常にダークで表示することもできます
色合い調整で、アプリアイコンやウィジェットに好きなカラーを適用したり、壁紙にぴったりのカラーがiOSで提案されるようにしたりできます
大きいアイコンを使用すると、画面上のすべてのアプリアイコンとウィジェットがより大きく表示され、下に表示される名前は削除されます
写真
写真アプリが再設計され、すべての項目を1つのビューに配置する簡素化されたレイアウトで大きくアップデートされます
コレクションで、コラージュやグリッドで、メモリーとして、または地図上で閲覧できる便利なトピック別に、ライブラリを自動的に整理します
カスタマイズオプションを使用して、コレクション行の並べ替え、追加、および削除を行ったり、“ピンで固定したコレクション”に目的の項目だけを追加すると簡単にアクセスできるようになります
“ピープルとペット”のグループには、一緒に表示される頻度が高いお気に入りの人やペットの写真が含まれます
“旅行”では、旅行がコレクションに整理されて、それぞれの旅行を再び体験できます
“最近または過去の日々”では、スクリーンショットのような余分なものが省かれ、日別に整理された最近または過去の写真を表示できます
グリッドの“フィルタ”ボタンで、特定のメディアタイプやお気に入りでフィルタリングしたり、スクリーンショットを非表示にしたりして、余分なものの表示を減らすことができます
動画の再生速度コントロールを使用すると、インポイントとアウトポイントで高フレームレートのビデオコンテンツの速度を下げることができます
“その他”に、“書類”、“領収書”、“QRコード”などの便利なコレクションが追加され、最近編集、表示、および共有した項目が含まれます
“その他”の“復元”アルバムに、デバイス上にあっても、ロックされたアルバム内のデータベースの破損によって以前は表示されなかった画像が表示されます
メッセージ
テキストエフェクトで、エクスプロード、リップル、ノッドなどのダイナミックなアニメーションエフェクトを使って、iMessageの文字、単語、語句、または絵文字を視覚的に強調してチャットに躍動感を与えることができます
テキストフォーマットを使用して、iMessageで文字、単語、または語句にボールド、アンダーライン、イタリック、および取り消し線を追加できます
絵文字とステッカーのTapbackで、絵文字やステッカーを使用してメッセージにリアクションでき、スワイプするだけであなたと友達が最も多く送信するTapbackにアクセスできます
“あとで送信”で、メッセージを今作成して、あとで送信するようにスケジュールを設定できます
RCSメッセージの対応により、iPhoneを持っていない人でも通信事業者が対応している場合、その人に配信証明や開封証明、および高解像度の写真やビデオをメッセージで送信できます
コントロールセンター
コントロールセンターが再設計されて、便利なコントロールのグループ、好みに合わせてコントロールを配置する機能、および他社製アプリのコントロールへの対応が追加されました
コントロールのグループには、最もよく使うコントロール、ホームコントロール、“メディア再生”、および“コネクティビティ”が含まれ、右端から連続でスワイプすることでアクセスできます。まったく新しいグループを作成するためのオプションも提供されます
コントロールギャラリーには、他社製アプリのコントロールを含む、選択したグループ内に直接追加できる使用可能なコントロールの完全なセットが表示されます
サイズ変更可能なコントロールでは、コントロールセンター内でコントロールの右下からドラッグできます
ロック画面
カスタマイズしたロック画面のコントロールには、お気に入りのアプリのコントロールギャラリーからコントロールを選択できます
アクションボタンは、コントロールギャラリーのコントロールでカスタマイズできます(iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Max)
フォントオプションで、10個の新しい数字表記(ベンガル、グジャラート、グルムキー、カンナダ、マラヤーラム、メイテイ、オディア、オル・チキ、テルグ、ウルドゥー)から時刻表示をカスタマイズできます
Safari
“気をそらすものコントロール”で、Webページの閲覧を妨げるような項目を非表示にすることができます
パスワード
パスワードアプリにより、Webサイトとアプリのすべての資格情報が1か所に表示され、パスワード、パスキー、Wi‑Fiパスワード、および確認コードへのアクセスがさらに簡単になります
2ファクタ認証の確認コードは“パスワード”で直接設定できるため、認証アプリを開かなくても簡単にコピーしたり、Safariに自動入力したりできます
セキュリティ保護された同期により、“パスワード”で保存したアカウントをエンドツーエンドで暗号化してiCloudとシームレスに同期できるため、それらのアカウントにほかのデバイスからもアクセスできます
iCloudパスワードアプリはWindowsに対応しているため、Windowsデバイスからパスワードにアクセスできます
マップ
地形図では、登山道/ハイキングコース、等高線、高度、見どころなどの概要を表示します
公園でのハイキング、近所でのいつものエクササイズルーチン、休暇中のウォーキングツアーなど、カスタムのウォーキングやハイキングの経路を、ほんの数回タップするだけで作成できます
場所のライブラリで、保存された場所、ガイド、およびハイキングの経路が、簡単にアクセスできるようにすべて1か所にまとめられます
ゲーム
ゲームモードでは、バックグラウンドアクティビティを最小化して、最も高いフレームレートを維持し、ゲームコントローラやAirPodsなどのワイヤレスアクセサリの応答性が劇的に改善されます
ウォレット
新しいパスは、斬新で美しい外観と、イベント会場の情報を提供するイベントガイドやAppleのお気に入りのアプリからのやスマートなおすすめなど、画期的な新機能を備えています
Apple Payのオンラインやアプリ内での購入に、分割払いや対応しているクレジットカードやデビットカードのポイントで支払う新しい方法が利用できます
ジャーナル
心の状態を“ジャーナル”から直接記録することができ、ヘルスケアアプリで記録した感情や気分がジャーナル記入の提案に含まれるようになります
“詳細情報”に、ジャーナル記入の目標のトラッキングに役立つ、記入の連続記録、カレンダー、その他の統計情報が表示されます
検索によって過去のエントリーを簡単に見つけることができ、エントリーを好きな順序で並べ替えて表示することができます
ホーム画面とロック画面のウィジェットに、現在の連続記録や一日を通して内容が変化する記入を促すメッセージが表示されて、出来事を即座に反映させることができます
電話
ライブ留守番電話には、誰かがメッセージを残しているときにライブの文字起こしが表示されます。途中で電話に出ることもできます
最近の通話の検索で、電話番号、名前、または留守番電話から文字起こしされた単語を使って、以前の通話、留守番電話、および連絡先を見つけることができます
キーパッド検索で、既存の連絡先の電話番号や名前を英数字キーパッドで入力することで、連絡先を素早く見つけて通話することができます
自動マイクモードで、自動的に適切なマイクモードが選択され、環境に応じて“声を分離”、“ワイドスペクトル”、“標準”の間で切り替わります
プライバシー
ロックされたアプリにより、見られたくないアプリやその中の情報を保護します。アプリを開くには、Face ID、Touch ID、またはパスコードが必要となり、検索内容、通知、およびシステム上のその他の場所は非表示になります
非表示のアプリにはロックされたアプリと同じ保護機能があります。非表示のアプリはロックされた新しい非表示のアプリフォルダに配置され、アプリからの通知を受信したり、通話を着信したりしなくなります
連絡先へのアクセス権が改善され、アプリと共有する連絡先を選択できます
Bluetoothのペアリングの改善により、あなたのプライバシーを保護しながら、デベロッパがシームレスなペアリング体験を提供できます
AirPods
ハンズフリーのSiriに対する操作を使用して、首を縦に振ったり(“はい”)、横に振ったり(“いいえ”)するだけで、AirPodsでSiriの通知に応答することができます
AirPods Proの“声を分離”で、風が強い状況や周囲の雑音が大きい場所でも、AirPods Proを使用した通話の音声品質をよりクリアにすることができます
AirPodsを使用してゲームするときのためにパーソナライズされた空間オーディオで、周囲のサウンドとデベロッパ用の新しいAPIが組み合わさり、臨場感が高まります
Apple TVアプリ
インサイトは、Apple TV+のすべての実写映画や番組に対して、視聴中に画面上の内容を補足する情報をリアルタイムで提供します
“対話を強調”で、大きな効果音やミュージックの再生時に、セリフがよりクリアに聞こえます
コンテンツの言語がデバイスの言語と一致しないとき、オーディオを消音にしたとき、または番組の視聴中に逆方向にスキップしたときなどの、ちょうどいいタイミングで字幕が自動的に表示されます
メモ
メモ内から直接オーディオ録音を開始して、関連するコメント、チェックリスト、書類と共に保存できます
“‘メモ’で計算”を使用すると、数式や方程式をメモに入力して、すぐに解くことができます
折りたたみ可能なセクションで、長いメモのテキストを簡素化したり非表示にしたりできます。セクション見出しの横をタップするだけで、テキストの多いメモを簡素化できます
5つのカラーから選んだカラーでメモ内のテキストをハイライトして、テキストを目立たせることができます
アクセシビリティ
視線トラッキング機能により、視線だけでiPhoneを制御できます(iPhone 12以降およびiPhone SE(第3世代))
ミュージックの触覚機能で、iPhone Taptic Engineを曲のリズムとシンクロさせることで、聴覚障害者もApple Musicカタログを楽しむことができます(iPhone 14以降)
ボーカルショートカット機能で、重度の典型的ではない話し方をする人が、特定のアクションをトリガするカスタムの発話を録音できます
“車両モーションキュー”で、コンテンツに干渉せずに車両と一緒に動く点を画面上に表示することで、移動中の車両に乗っている人の乗り物酔いを軽減できます
このリリースには、以下の機能と改善も含まれます:
“計算機”の計算メモを使用して、数式の値を求めたり、変数を割り当てたり、iPhoneでグラフを作成したりできます
“カレンダー”で、リマインダーを予定と一緒に作成、表示、編集、および実行済みに変更することができます
“リマインダー”の“最近削除した項目”リストで、削除されたリマインダーを表示したり復元したりできます
SharePlayの画面共有で、ほかの人の画面をタップして描画したり、ほかの人のiPhoneをリモートで制御する許可を求めて自分でアクションを実行したりできます
フリーボードのシーンを使用して、コンテンツをセクションごとに整理して、好きなように保存、ラベル付け、並べ替えを行うことができます
ホームアプリのゲストアクセスを使用することで、日時を指定して訪問者にロック、ガレージドア、および警報システムへのアクセスを提供できます
修理アシスタントにより、修理後のデバイスで取り替えたApple純正部品を構成するように求められます(iPhone 12以降)
一部の機能は、地域やAppleデバイスによっては使用できない場合があります。詳しくは、以下のWebサイトをご覧ください:
https://www.apple.com/jp/ios/ios-18
一部の機能は、地域やiPhoneモデルによっては使用できない場合があります。Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: